1月27日に町田市の受領委任登録業者住宅改修研修会に行ってきました。
研修は昼と夜の2部制でどちらかには必ず出席をしないといけません。出席出来ない場合は「受領委任」の工事が出来なくなります。相模原市や横浜市も研修会を開催していますが、これ程厳しくありません。
住まいる悠が登録をしている市町村の中でも、町田市は提出書類の内容も一番シビアだと思われます。
例えば、図面は対象者の「動線」が解るようにしなくてはなりません。トイレの手すりの場合、他の市町村はトイレだけを書いてもOKですが、町田市は対象者が日常的にどこで過ごしているかを記した平面図を求めてきます。例えそれが便器の立ち座りの為の手すりだったとしてもです・・・。
また、見積書、図面、写真の全てに箇所ごとの共通した番号を入れる。
というのも町田市がいち早く始めた事です。今はほとんどの市町村で決まりとなりました。
研修ではそれらの書類内容の再確認を行った後、住宅改修の注意点や盲点、実践的な改修のポイントなどの講義を行います。
そして今回は最後に「実体験コーナー」が設けてあり、下記の5項目を体験実習しました。
①下肢装具を片足に付けて、1/5勾配のスロープを昇降 昇る時と下る時の困難の違い
②1/5勾配のスロープを車椅子に人を乗せて昇降 1/5勾配がどれ程の勾配か載せる相手によってどれ程違うか
③左右どちらかの手足だけを使って車椅子に乗り、ミニスロープで段差解消された30㎜の段差の移動。 前進、後進、正面侵入、側面侵入を体験し、片側だけで車椅子を操作する難しさを実感。
④浴槽の出入りを疑似体験。 縦手すりが良いか、横が良いか、L型が良いか・・・
⑤トイレ手すりと便器の位置関係。 近過ぎる場合、遠すぎる場合の利点難点。
短い時間ではありましたが、改めて感じる事、知る事も多かったと思います。
実際の業務の中や過去の研修で既に体験をしていても、少しの状況(状態)の違いで感じ方も変わるものだと実感。
それ以外にも、介護保険住宅改修、福祉住環境整備の根深い部分にも触れて頂き、とても為になったと思います。