「介護リフォーム」や「バリアフリー工事」など、福祉的な住宅改修ではいろいろな呼び名が付く中で
住まいる悠では開業当初より「自立支援住宅改修工事」を自称してきました。
高齢や疾患、障害などにより、身体が思うように動かせなくなった時、
色々な事をあきらめてしまう場合があります。
でも、何か「復活する術」があるなら復活をしたい・・・してもらいたい。
復活の術は医療であったり、福祉機器であったり様々な物がありますが、その中で僕に出来るのは
住宅での環境を整備し、復活しやすい状態を造る事です。
その中でも一番威力を発揮するのは「手すり」かな~と改めて思います。
やたらと段差を平にしたり、少なくしたりするよりは、それらの段差を手すりに掴まって
気を付けて・・・頑張って移動をした方が力強くなり、衰えを遅らせる事ができると思います。
二階に昇るのが危ないからと、生活空間を一階だけにしてしまうより、
手すりを取り付ける事で二階に行けるようになるのであれば、行けるうちは行った方が自分らしく
力強く、楽しく生きる事ができると思います。
バリアフリー(障壁が無い)という言葉が定着していく中で、「バリアアリー」という造語が生まれています。
「バリアアリー」については次回ふれる事にしますが・・・。
自宅の中だけの段差を取って慣れてしまうと、外出先でのちょっとした段差で転んでしまう場合があります。
自宅の階段さえも昇れない生活に慣れてしまうと、知らない所への外出が怖くなってしまいます。
外にはどんな段差があるかわかりませんからネ!
ご家族の意向やご本人の身体状況、住環境、家族構成等、様々な条件がありますので臨機応変に対応をしていますが、
出来れば!「今回の住宅改修で復活して欲しい・・・」という思いでいつも工事をさせて頂いております。
なので、「段差解消」よりは手すりを勧める事が多いかもしれません。
住宅改修で動きやすくなるよりは、「動けるようになって!」という思いを込めて手すりを付けています。
私にとって「自立支援住宅改修工事」とはご皆様が活動できるようになる事を応援しながら行う工事です。