暖かいお部屋から、冷え込んだ脱衣所や浴室へ移動した時には、血管が縮んで血圧が急上昇をするという現象が、自分の体内では起きているそうです。その後、湯船に浸かって体が温まると、血管が広がって血圧が急降下をするそうで・・・この「血圧の乱高下」が心臓や脳に大きな負担をかけてしまい、心筋梗塞や脳卒中を引き起こすようです。
この寒さによる「血圧の乱高下」がヒートショックです。
2025年現在、高齢者の「家庭内における不慮の事故」で、死亡者数が2番目に多い原因は浴室での溺死です。
溺れてしまう理由の多くはヒートショックにより湯舟の中で意識を失ってしまい、自分では気が付かないうちに溺れてしまっているようで・・・
例え手すりが付いていたとしても、浴槽が浅かったとしても、他に誰も見ていない湯舟の中で一人ぽっちで意識を失えば、身体が不安定になり、顔までお湯につかってしまった場合は溺れてしまいます。
すぐに発見をされない場合は命を落としてしまう事もあり、残された方はとても悲しい結末になります。
最近、「温度差のバリアフリー」という言葉が出来ました。
「温度差のバリアフリー」とは各部屋の温度差を出来るだけ小さくして、各部屋を移動する時にヒートショックを起きにくくする環境の事です。
浴室だけに限らず、「冬場に温かい部屋を出て寒い廊下を通ってからトイレに行く」という行動もヒートショックを起こす原因になります。
廊下など、全ての部屋を温かくするのは暖房費等の点では難しいかもしれませんが、靴下を履いたり上着を着たりと温かい格好をして、ゆっくりと動く事でヒートショックを軽減できます。
寒さを我慢して「寒い!寒い!」と言いながら身体に「キュ-ッ」と力を入れて急いで動く事や、寒さでブルブル震えている状態は、知らないうちに血圧や血流にとても負担がかかっている時の危険信号のようです。
危険信号が点滅しないように、温かくしてゆっくりと動きましょうネ。


